There’s no sleep when your in money
ばたばたばた。
ばたばたばた。
去年の秋頃、家から自転車で30分くらいの距離にある給水塔が撤去されることを知って見に行った。簡単に、給水塔とは給水に必要な水圧を与えるためのタンクのこと。その見た目が地域のランドマークになることもしばしば。
今回見に行く塔は、Twitterで給水塔や廃墟などを紹介している日本給水党党首UCさんの著作「団地の給水塔大図鑑」の表紙を飾った給水塔でもある。UCさんの資料によると1967年(昭和42年)に完成した3基の給水塔があり、その内ひとつが役目を終え撤去されるとのことだ。
「いつか」なんて言ってるからこんなことになるわけだが、最後に見れてよかった。
やぶれてしまっているが"カサ"が良い。日当たり次第なのかカサ無しとカサ有り団地があった。頼んだら張り直してくれるのだろうか?
ここは団地全体の雰囲気まで良かった。結構なマンモス団地でその景観から給水塔も含めて「完璧やなぁ」と感嘆を漏らす。
迷路のような路地を入ると突然猫の巣が現れたり、耐震工事のカバーと足場で全貌が隠れている棟が連なったゾーンがあったり。団地の真ん中には広大なグラウンドが現れそこにも巨大な給水塔があり、隅っこにはポツンとお地蔵さんが。調べると70年代から時代ごとに現代っ子達との抗争を繰り返し、賽銭箱を撤去した歴史があるらしかった。団地を取り巻く様々なドラマがあったことは想像に難くなく、満足いくまで妄想しながら給水塔まで歩く至福の時間を過ごした。
記念撮影。
有吉弘行さんの「オバショット」を彷彿する良い写真が撮れた。
すぐに撤去されるのが別の給水塔だと判明。この団地は植物も素晴らしかった。
ほんで。
撤去される給水塔。
記念にタッチ。
「手に白いのがつくだろうな」の勘は当たり、子供時代を思い出していた。
動画の方が絶対わかりやすい。
UCさんと給水塔、ひいては高校時代住み着くように呼吸していた町並みがほぼ日のコンテンツで紹介されていた。のちにラッパーのR指定さんもこの町出身と知る。
良い休日だったと思えるから、こういうことが好きなんだな。刻一刻で変わりゆく私。どこへ向かってどう成るか。わかりもせんことは考えず。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!