-kemurikikaku-

ママチャリに乗った小っちゃいオッサンの日記

教育か 躾か

 

物語りが見えた!

(ような気がする)

 

 

年末に3夜連続で放送された「このテープもってないですか」をTVerで鑑賞。人生にたまにはホラーをまぶしてみる。

 

youtu.be

 

評判通りの不気味さを楽しむ。時おり笑わそうとしてるように感じたがバランスがあるのかもしれない。番組後半、意味不明な会話が続く場面は演技の難しさが際立つ。"狂ってるわけじゃなく、発してる言葉が変なだけ"な会話をごく自然に演じるのは相当な難易度だろう。

 

 

制作した大森時生プロデューサーは21年の年末にも4夜連続で「Aマッソのがんばれ奥様ッソ!」を放送しており、こちらも見たけど負けじと不気味な内容。夕方かお昼にやってそうなゆるい雰囲気の番組の中に丸出しの殺意がにじむコントだった。22年3月には架空の言語「ネラワリ語」を操る国の人たちによるクイズショー「Raiken Nippon Hair」でテレ東若手映像グランプリ優勝の経歴を持つ。「ネラワリ語」を自作し、ネット上に「資料集」まで設置する徹底ぶり。対談で「(音楽ジャンル)ヴェイパーウェイヴが好き」と仰られていて、「このテープ〜」の噛み合わない会話を可視化すると現れる意味不明な日本語の羅列はヴェイパーウェイヴ的なものとして散りばめらているように見えるし、「ブレードランナー(1982)」の看板に近い気もする。そのすべてが俺以外にとってどうでもいいことだ。

 

1984年に視聴者から送られてきた不気味な投稿映像が異界に進むカギとなる今作。映画「リング(1998)」から派生してかつてレンタルビデオ屋に幾つも並んだ「呪いのビデオ」のようなチープさがきもい。怖い。物理的にモニターの明度をいじると分かる仕掛けや、番宣画像をスワイプして注視すると見つかる不気味。あといくつ罠を置いてきたのか、これから大森時生の名前を見るとドキッとするだろう。

 

video.tv-tokyo.co.jp

リンク先で直接見れます。

 

 

 

youtu.be

「Raiken Nippon Hair」は謎解きのように楽しんでる人たちがSNSで印象的だった。

 

今回のような不気味と不思議を行ったり来たりする作品を見るとすぐ「おしゃれ手帖」や「ギャラクシー銀座」を思い浮かべる長尾謙一郎ファンだ。今年は漫画とゲームをちょこっとだけでもアップデートしよ。今日も最高の1日でした。明日はもっと最高の1日になるで!